あけぼのとは― 岡山で生まれ、食卓に寄り添う安定の味

「あけぼの」は、岡山県で長年親しまれてきたうるち米の代表品種です。
1960年代に登場して以来、県内では「日常のお米」として高い信頼を集め、学校給食や社員食堂、家庭用として幅広く利用されてきました。

安定した収量と栽培しやすさ、そして毎日食べても飽きがこない味わいを兼ね備えており、今なお根強い人気を誇る品種です。

私たちトリニティファームでも、地域の食文化を支える存在として「あけぼの」の生産に取り組み、誠実な米づくりを通して、暮らしに寄り添うお米を届けています。

あけぼのの特徴

毎日食べても飽きのこない、素朴な味わい

あけぼのの魅力は、何よりも「食べ疲れしない味」です。
炊き上がりは柔らかく、ほんのりとした甘みと軽やかな口当たりがあり、主張しすぎず、どんなおかずともよくなじみます。

日々の食事として自然に溶け込み、食べる人に負担をかけない――
そんな素朴でまじめな味が、あけぼのの本質です。

柔らかさと程よい粘り

あけぼのは比較的粘りが少なく、柔らかめに炊き上がる特性があります。
お米一粒一粒がふっくらとしていて、噛むとほどけるような軽い食感が特徴です。

そのため、特に高齢者や小さなお子さまにも食べやすく、家庭の幅広い世代にやさしいお米として評価されています。

調理現場での扱いやすさ

あけぼのは、炊飯時の水加減や火加減に対する許容範囲が広く、調理現場でも安定して使いやすいという利点があります。

学校や病院、社員食堂など、大量調理が必要な現場でも信頼されてきた品種であり、その意味では「現場に強い米」とも言えるでしょう。

また、冷めても一定の食味を保ちやすく、食事時間が分かれる現場にも適しています。

岡山の風土とともに

あけぼのは岡山の気候や土壌と非常に相性が良く、毎年安定した品質で収穫できる点も大きな強みです。

トリニティファームが拠点とする岡山県南部は、豊かな水資源と比較的温暖な気候に恵まれており、稲作に適した土地が広がっています。この恵まれた自然環境の中で、私たちはあけぼのを丁寧に育てています。

過度な栽培負荷をかけず、土壌の状態や気象条件に寄り添いながら、持続可能な農業の実践を通して、品質の安定と地域との共存を図っています。

あけぼのを選ぶということ

昨今の米市場では、甘みや粘りを強く打ち出した高級ブランドが注目されがちです。確かにそうした米には、個性やインパクトがあるかもしれません。

しかし一方で、毎日食べ続けられる米の存在も見直されています。

食卓で主役にならなくてもいい。
ただ、どんな料理にもそっと寄り添い、主食としての役割をきちんと果たす。
それが「あけぼの」です。

そして何より、岡山で長年育まれてきたこの品種には、地域の暮らしや文化そのものが刻まれていると私たちは感じています。

真面目なお米を、丁寧に届ける

私たちトリニティファームは、「派手さ」や「話題性」よりも、「信頼される味」と「毎日続く価値」を大切にしています。

あけぼのは、そうした姿勢と相性の良いお米です。
一粒一粒にまごころを込めて育てたこのお米を、毎日の暮らしの中で感じていただけたら幸いです。

岡山の地で育ったあけぼのを、これからも真面目に、誠実に、皆さまの食卓へと届けてまいります。

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