生産地について

トリニティファームの農地は、岡山県内でも気候や水に恵まれた地域として知られる岡山市東区(邑久郷)と瀬戸内市牛窓町に点在しています。

「晴れの国おかやま」という岡山県のキャッチコピーからもわかるように、瀬戸内海に面したこのエリアは中国山地と四国山地によって湿った季節風が遮られ、気候が穏やかです。

特に、県南に位置する岡山市は、年間を通じて日照時間が長く降雨量が少ない"瀬戸内海式気候"により、稲作に適した環境が整っています。

降水量の全国平均岡山市の平均
約 1,661 mm約 1,143 mm
岡山県HPより引用

また、このエリアは旭川や吉井川といった岡山を代表する大きな河川に加え、ため池や農業用水路などの地域水利施設にも支えられており、水源に恵まれた土地です。

この地域一帯は、水利環境に恵まれているだけでなく、圃場ごとに土壌の性質も異なるため、排水性や保水性にもばらつきがあります。こうした条件を踏まえ、それぞれの土地に最適な水管理や栽培方法を工夫。各圃場では、地力・排水性・気象条件を見極めながら、適切な水管理と土壌管理を実施しています。

なかでも、牛窓エリアは瀬戸内海の影響を受けた温暖な気候が特に顕著で、冷害のリスクが比較的低いことから、安定した収穫が見込める土地の一つです。

このように、エリアごとの特性を活かした栽培が、品質の安定と持続可能な営農につながっています。

今後もこうした土地柄の特徴を最大限に活かすため、トリニティファームでは各圃場に適した作物の選定や管理方法の見直しにより一層力を入れていきます。

栽培している品種

トリニティファームでは、お客様の用途や嗜好に応じた品種を複数育てています。
それぞれの品種にあった栽培方法を模索しながら、特徴を引き出す収穫を目指しています。

  • 朝日米(業務用の主力品種)
    岡山が誇る在来品種で、業務用としての供給が中心。
    粘りが少なく、上品で控えめな風味が料理の味を引き立てます。
  • あけぼの
    昭和時代からのロングセラーで、香りと食味のバランスに定評あり。
    年によっては天候の影響を受けやすいため、丁寧な栽培管理が求められます。
  • 恋の予感
    広島県由来の希少品種。贈答用としての人気が高く、その名の響きも選ばれる理由の一つです。
    他の品種に比べ栽培面積は少なめですが、需要に応じて丁寧に対応しています。
  • その他うるち米
    日常用途向けに汎用性の高いうるち米も少量生産しています。
    地元の飲食店や個人のお客様から、「使いやすい米」として評価を受けることもあります。

栽培方針と姿勢

トリニティファームでは、以下の3点を柱に「持続可能でおいしい米づくり」を心がけています。

品質と収量の両立
「見た目」「粒の揃い」「食味」などの目に見える品質はもちろん、
収穫量や収穫時期の安定性とのバランスも考え、農家としての持続力を高めています。

地域に根ざした営農
気候や地形を無視した大規模化ではなく、
その土地に合った方法で長く続けられる農業を大切にしています。

安全・安心への配慮
農薬や化学肥料は必要最小限の使用にとどめ、
可能な限り作物と自然環境への影響を抑えた管理を心がけています。

さいごに

「どんなに手間がかかっても、自信を持って届けられるお米をつくりたい」
そんな想いを大切にしながら、日々の農作業に取り組んでいます。

栽培の過程や苦労話についても、今後ブログやSNS等で少しずつ発信していければと考えています。
お客様との距離を縮め、顔の見える農業を目指してまいります。